昨日は6週間ぶりの診察。
がんマーカーは正常値だし、他の血液検査も問題なし。
触診も問題なし。いいことだらけ。
だけど、大好きな先生の話を聞いていたら、ぽろぽろと涙がこぼれてきた。
診察室で泣いたのは初めてだった。
がんを告知されたときも、手術後にがんが予想より進行しているとわかったときも、泣かなかった。
昨日、先生がくれた言葉は、
「がんになってから、いい生活習慣をたくさん身に付けられているのだから、このまま続けていけば、10年後はもっと健康になれるよ。あなたはがんをプラスにできる人だよ。」
がんになって気づけたことがたくさんある。
だからがんになったことはマイナスばかりじゃない。
そう思っているけれど、
それは現実から目を背けようとしているだけなのではないか、
マイナスをマイナスとして受け取るのが怖いだけなのではないか、
という不安な気持ちもあった。
だから、信頼する先生から背中を押してもらえたことが本当に嬉しかったし、
10年後に私がここにいることを当然のように話してくれたことも嬉しかった。
私は10年後もここにいていいんだ。