大切なものが失われつつあることに気が付いたあの日
私はベッドに寝転んで
ぼんやりと自分の部屋を見回していた

パソコン
布団カバー

壁に貼ったポストカード
ボールペン
カーディガン
・・・

大好きなものしかないことに驚いて泣いた
なぜ今ごろ気が付いた?
この暮らしの素晴らしさに

あの日感じた失うことへの恐怖は
今でもふと心に浮かんでは
私を苦しめるけれど

あの日感じたどうしようもない愛おしさを
私は決して忘れない